モンテッソーリ教育に合う・合わないはある?それぞれの意見を紹介

モンテッソーリ教育は、子どもの自主性を育む教育として知られていますが、「合う・合わないがあるのでは」という心配の声も挙げられています。そこで今回は、モンテッソーリ教育について、さまざまな観点から考察するとともに、後悔しないためのポイントをご紹介します。
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モンテッソーリ教育が合わないという人の意見
モンテッソーリ教育が合わないという人の意見としては、以下の意見が挙げられます。
- 協調性を育むのが難しいことがある
- 小学校入学後に周りの子どもとの違いを感じる
- 自主性がない子どもが放置されているように感じる
それぞれを詳しく解説します。
協調性を育むのが難しいことがある
モンテッソーリ教育では、「おしごとの時間」という、自分で取り組みたいことを見つけて、じっくりと取り組むカリキュラムが組まれています。しかし、集中力を高めたり、自発性を育てられたりする一方で、友人との共同作業が少なく協調性を育むのが難しいと感じる人もいます。
小学校入学後に周りの子どもとの違いを感じる
モンテッソーリ教育が合わないと感じた人の中には、小学校に入学してから他の子どもと違いを感じたという意見を持つ人もいます。モンテッソーリ教育は、さまざまな観点から、他の幼稚園や保育園と異なる教育方針が見受けられます。
たとえば、「イベントや行事ごとを行わない傾向にある」「体をうごかす活動が少ない傾向にある」などです。これらの点から、小学校に入学した後に周りの子どもとの違いを感じることもあるでしょう。しかし、家庭でイベントや行事ごとの習慣に触れたり、スポーツに取り組ませたりすることで補えます。
自主性がない子どもが放置されているように感じる
モンテッソーリ教育では、教員が必要以上に子どもに指示することはありません。そのため、自主性がない子どもであれば、外から見ると放置されているように感じることもあるでしょう。教員の役割やモンテッソーリ教育の本質を理解した上で、親としても子どもの自主性を重んじることが大切です。
モンテッソーリ教育が合うという人の意見
下記の理由から、モンテッソーリ教育が合うという人の意見も多くあります。
- 探究心を育てやすい
- 1つのことにじっくりと取り組める
- 思いやりや助け合いの心を育てられる
探究心を育てやすい
モンテッソーリ教育では、子どもの自主性を重んじることを大切にしているため、探究心を育てやすいメリットがあります。特に、好奇心旺盛な子どもであれば、長所を伸ばしやすい教育方針といえます。
1つのことにじっくりと取り組める
モンテッソーリ教育において、教員の役割は子どもを見守ることとされています。おしごとの時間に子どもが作業に取り組んでいる際、教員が必要以上に指導を行ったり、介入したりすることはありません。また、何に取り組むべきか指示することも少ない傾向にあります。
そのため、子どもの自主性を伸ばし、1つのことにじっくりと取り組む集中力を高めることが可能です。
思いやりや助け合いの心を育てられる
モンテッソーリ教育は、同じ歳の子ども同士でクラス分けを行うのではなく、縦割りでのクラス分けが取り入れられています。そのため子どものころからクラスの中で、年下の子どもの面倒をみたり、年上の子どもから学んだりと、思いやりや助け合いの心を育てられます。
後悔しないためのポイント
モンテッソーリ教育によって後悔しないためには、以下の2つのポイントに注意しておきましょう。
- 事前に見学する
- 費用を確認する
事前に見学する
モンテッソーリ教育について、文面で理解していても、実際の教育現場を見学しないことには、しっかりと本質を理解することはできません。事前に見学を行い、子どもたちの様子や教員をしっかりと観察してみましょう。
費用を確認する
モンテッソーリ教育では、子どもの成長を助ける専用の教具を取り入れています。教育機関によっては、購入の負担が生じる可能性もあるため、事前にしっかりと費用について確認しておきましょう。
さまざまな側面を理解してモンテッソーリ教育を取り入れよう
今回は、モンテッソーリ教育について、さまざまな側面からご紹介しました。子どもの自主性や思いやりの心を育てられるというメリットがある一方で、協調性を育てるのが難しいと感じることもあります。子どもの性格や、教育機関の質を見極めた上でモンテッソーリ教育を取り入れるのがおすすめです。