木育に期待できる効果とは?年齢に合わせた取り組み方について解説

木育(もくいく)は、感性や情緒を整える効果が期待できることから、幼児教育に積極的に取り入れられています。しかし、具体的にどういったものなのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、木育に期待できる効果や取り組み方について紹介します。
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木育とは
木育とは、幼少期から木を身近に感じられるような活動を通して、豊かな心を育てるための教育活動を指します。限られた森林資源を大切に扱う心を育てられたり、環境問題を意識付けられたり、人と自然の関わりを学ばせることができます。
木育に期待できる効果
木育に期待できる効果として、以下の3つがあげられます。
- 感性を育てられる
- 情緒を整えられる
- 社会性を身につけられる
それぞれを解説していきます。
感性を育てられる
木と触れ合う木育は、子どもの五感に刺激を与え、豊かな感性を育てることにつながります。木の香りを嗅ぐことで嗅覚を刺激し、木目を観察することで視覚を刺激します。また、木のブロックを打ちつければ、聴覚を刺激することにもつながります。
情緒を整えられる
森林には、心を落ち着かせる効果があると言われています。木が分泌しているフィトンチッドという物質に、リラックス効果があるためです。情緒を整え、自然を大切にする優しい心を育めるでしょう。
社会性を身につけられる
木育の中には、森林で行うフィールドワークやゲームなど、他者と関わりながら行うものも多くあります。木とのふれあいで感じたことを他者と共有し合うため、社会性を身に付けられます。
木育の取り組み方
以下は木育の取り組み事例です。
- 木製の玩具で遊ぶ
- 木製の道具を使ったスポーツを行う
- 日常生活に木製の雑貨を取り入れる
- 木育をテーマにしたワークショップに参加する
木製の玩具で遊ぶ
木製の玩具で遊ぶだけでも立派な木育になります。木の香りを感じたり、肌触りを確認してみましょう。違う種類の木でできた玩具を並べて、木目や色味の違いを見つける遊び方もおすすめです。
木製の道具を使ったスポーツを行う
木製の道具を使ったスポーツを行うのも良いでしょう。たとえば、昔ながらのけん玉や羽子板などがあげられます。モルック、クッブなどもあり、バリエーションは豊かです。
日常生活に木製の雑貨を取り入れる
日常生活に木製の雑貨を取り入れるだけでも、子どもが木と親しめる環境作りにつながります。木製のランプ、スマホスタンド、椅子などを取り入れてみましょう。
木育をテーマにしたワークショップに参加する
全国でさまざまな団体が木育をテーマとしたワークショップを開催しています。木を使ったものづくりや、森林でのワークショップなど、家庭でできないような特別な経験ができるのが魅力です。また、さまざまな人との交流の中で、協調性を育むことにもつながります。
年齢に合わせた木育
具体的な年齢に合わせた木育の例をご紹介します。年齢に合わせた木育は、子どもが集中して取り組みやすいです。
0〜1歳
0〜1歳児でも木育を開始することが可能です。五感を刺激するような活動が良いでしょう。木や葉っぱに触れる、木の積み木を打ちつけて音を楽しむなどがおすすめです。
2〜3歳
2〜3歳児は、二次元や三次元の複雑な遊び方ができるようになります。積み木を平面に広げたり、積み重ねたりするゲームを取り入れましょう。また、公園で葉っぱや枝と触れ合わせても良いでしょう。
4〜5歳
4〜5歳児になると、木材を使ってものづくりに取り組めるようになります。ヤスリで形を整える、色を塗るなど創作活動を楽しみましょう。また、公園で見つけた樹木や葉っぱを図鑑で探すなど、自然への興味関心を高められるような活動もおすすめです。
木育をさまざまな形で取り入れよう
今回は、木育について詳しくご紹介しました。木育を幼少期から行うことで、子どもの感性を育て、情緒を整えたり、社会性を高めたりする効果が期待できます。木の玩具や雑貨を取り入れ、ワークショップに参加するなどして、子どもの頃から木を身近に感じられるような工夫を行いましょう。