積み木遊びがもたらす効果とは?選び方や遊び方についても詳しく解説

子どものおもちゃとして定番なのが積み木です。シンプルでありながらも想像力を働かせることで、さまざまな使い方ができます。そのため、多くの子どもが遊べるおもちゃとして人気を集めています。そこで今回は、積み木遊びが子どもにもたらす効果や選び方・遊び方について詳しくご紹介します。
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積み木遊びがもたらす効果
積み木遊びがもたらす効果としては、以下の5つがあげられます。
- 創造力を育む
- 手先が器用になる
- 論理的思考を高める
- 空間認識能力を高める
- 四則計算への導入になる
それぞれの効果について詳しくご紹介します。
創造力を育む
積み木はシンプルなおもちゃだからこそ、子どもの創造力を育む効果が期待できます。決まったルールや遊び方はないため、同じ形のものを並べる、赤と青の積み木を交互に並べる、家を作るなど、子どもが自由にルールを決めて遊ぶことが可能です。
自分の捉え方で楽しめるため、型にとらわれない高い創造力を発揮できるようになるでしょう。
手先が器用になる
積み木遊びは、手先を細かく動かす作業が多くあります。単純に積み木を手にとって動かすという作業でも、小さな子どもにとっては単純作業ではありません。また、縦に高く積み上げたり、一直線に並べたりなど、細かい指や手の動きが鍛えられるでしょう。
手や指の神経は、脳と密接につながりがあるといわれています。手先を動かすことで、発達段階の子どもの脳を活性化し、集中力の向上や学習意欲の向上などが期待できるでしょう。
論理的思考を高める
積み木遊びでは、論理的思考を高める効果も期待できます。たとえば、積み木を高く積み上げる作業を行っている子どもであれば、倒れた時に「なぜ倒れたのか」「より高く積むためにはどうすれば良いのか」を自然に考えるようになります。
試行錯誤を促せるため、物事の因果関係に焦点を当てながら、より良い方法を探す思考力を高められるでしょう。
空間認識能力を高める
積み木遊びは、三次元での遊びであるため、空間認識能力を高める効果が期待できます。高さ、奥行き、横幅を観察しながら、積み木を安定させる位置や向きなどを考えられるようになるでしょう。
空間認識能力が高まると、パズルや図形の問題が解けるようになる、将来的に科学や数学が得意な子どもに育つなどの効果が期待できます。
四則計算への導入になる
積み木は、数の概念が基本となる遊びであり、算数を感覚的に学ぶことにつながります。正方形・長方形・ひし形・三角形などの形を足したり引いたり、組み合わせたりすることは、四則計算の導入になります。
たとえば、4cmの積み木を3つ並べた時と、3cmの積み木を4つ並べた時では、全体の長さが同じになるという例では、算数の基礎を身体で実感できるはずです。将来的に算数や数学に苦手意識を持ってほしくないという方におすすめです。
知育効果をもたらす積み木の選び方
積み木といっても、さまざまな種類があり、どれを選んで良いのかわからない方も多いはずです。各観点から知育効果をもたらす積み木の選び方を紹介します。
色
積み木には、カラフルに塗装されたものと、木の模様をそのまま生かした白木のものがあります。0歳〜1歳の小さな子どもであれば、色彩感覚を養うためにも、カラフルな積み木を利用するのが良いでしょう。より興味を持って積み木を手にとってくれるはずです。
一方で3歳を過ぎてくると、カラフルな色がかえって創作の邪魔になってしまうこともあります。自分の作りたいものを自由に作ることができるよう、白木のシンプルなものを選ぶのがおすすめです。
素材
積み木の定番といえば木製ですが、最近では他の素材の積み木も登場しています。ここでは、素材ごとの特徴について詳しく解説します。
木製
木製積み木の素材としては、ナラ・ブナ・カエデ・ヒノキなど挙げられます。ナラやブナは丈夫さが特徴で、より長い期間世代を超えて受け継げるメリットがあります。また、ヒノキは水に強いため、お風呂やプールなどの水回りで遊びたいという時にも最適です。
また、1つ1つの積み木が違う素材でできているものもあります。それぞれの色や音、重さの違いを感じられ、子どもに関心を持ってもらいやすい特徴があります。
その他
木製の他には、プラスチック・アクリルでできた積み木やコルクでできた積み木などがあります。プラスチックやアクリルの積み木は、デザインが目を引きやすいものが多い反面、木製の積み木に比べると壊れやすい特徴があります。木製の積み木にデザインとしてのアクセントを加えたい場合に利用するのがおすすめです。
また、コルクでできた積み木は、柔らかくて軽いのが特徴です。万が一足で踏んでしまっても痛くなく、より安全に利用できるでしょう。しかし、コルクのかすが出るため、掃除が必要なうえ、木製のものに比べると経年劣化しやすい点はデメリットです。
形
積み木の形状は、基本的に三角形や四角形などが多いのですが、中には、円形や星形など複雑な形をしたものもあります。0歳〜2歳の子どもであれば、手に取りやすいシンプルな形状のものが良いでしょう。
3歳を過ぎてくると本格的に積み木で遊べるようになります。より創作の自由度や難易度を上げるため、さまざまな種類の形を含む積み木がおすすめです。
数
積み木の数の目安は、年齢に100をかけた数と言われています。2歳の子どもであれば、200個です。しかし、数ばかり多くても、退屈してしまう可能性があります。そのため、子どもの様子を見ながら、最初は少なめのピースから始め、少しずつ増やしていくのがおすすめです。
特に0歳から1歳の子どもであれば、多くても100ピースとし、誤飲しにくい大きめのものを選ぶようにしてください。
大きさ
積み木の大きさは「基尺」で表します。基尺というのは、一番小さな四角い積み木の1辺の長さを指します。基尺が大きいほど、全体的に積み木が大きめで作られているということになります。
0歳から2歳程度の子どもであれば40mmのものを、3歳以上の子どもであれば30mm以下のものを選ぶと十分に遊べるでしょう。
年齢に合わせた積み木の遊び方
積み木といっても、種類や遊び方はさまざまです。年齢に合わせて遊び方を工夫することで、より子どもの興味・関心を引き出すことにつながります。
0歳から1歳
0歳から1歳にかけては、積み木を手で掴む、観察する遊びが主になります。色や触感、ぶつけた時になる音などを比べて、子どもの反応を注意深く観察してみましょう。また、積み木の触感を擬態語や擬音語で表すことで、子どもの表現の幅が広がりやすくなります。
1歳から2歳
1歳から2歳にかけては、子どもの手先が器用になり、より遊びの幅が広がります。高く積み上げて個数を競ったり、平面・立体で形を作ったりする遊びが効果的です。
また、同じ色のもの、同じ形のものというようにグループ分けする遊びや、商品や建物を形作って行うごっこ遊びなども熱中して取り組めるでしょう。
2歳から3歳
2歳から3歳にかけては、より複雑な形状のものが作れるようになります。また、袋の中に色々な形の積み木を入れ、外から手で触れて形を当てるゲームもおすすめです。手先の感覚や、空間認識能力を高められるでしょう。
積み木遊びは子どもの成長に効果がある
今回は、子どもの成長を高める積み木遊びについて、選び方や遊び方などをご紹介しました。子どもの創造力や手先の器用さなどを鍛える効果が期待できます。年齢に合わせて大きさやデザイン、素材などの観点から、子どもが遊びやすいものを選んでみてください。
